略奪のレイルロア 感想

3rdEyeの待ちに待った新作。幻創のイデア、ソーサリージョーカーズに続き現代SFで来ると思いきや、どちらかといえばファンタジー世界の雰囲気漂う本作。やっとこさ本編完走したので、つらつら感想を書いていきたいと思う。

以下がっつりネタバレ注意↓

【演出】

3rdEye史上最も凝った演出が印象的だった。新作を発表する度に進化しているとソサジョプレイ当時思っていたが、今作も演出のクオリティは簡単に前作を上回った。個人的には、宙を舞っているシーン等に適用されていた、テキスト表示されない掛け声や悲鳴の演出が良かった。ゲームだけど、まるでアニメを見ているかのような臨場感を楽しめたな。

一方、戦闘シーンにおいてはセリフメインで状況描写が少ないため、演出のみではわかりにくいところが多々あった。また長い戦闘シーンは少し退屈に感じた。

あと、1枚絵のCGが少ない…!!戦闘シーンに使用されるカットは多かったが、その場のみに使用されるCGが少なすぎる…。フィの海辺のシーンみたいな1枚絵を、他のヒロインでも見たかった…………。

【キャラクター】

個性があり魅力的なキャラクターばかりだった。それぞれ自身の意思を貫く姿はかっこよかった。個人的にはイースラ、エーデルさん推し。

【音楽】

安心と安定のまももさん。サントラ楽しみ◎

【ストーリー】

ストーリーの厚みは少し物足りなさを感じた。レイルロアのようなファンタジー世界の300年前が、現代日本のような世界だったところはかなりわくわくした。それを形成したのが三賢人ってところも。

しかし、今作で一番物足りなさを感じざるを得なかったポイントがある。それは、「ダブル主人公共通の終着点」の有無。イデアでは優真と赫の協働による解決。ソサジョでは同じ終着点の表では陽斗、裏でセンリが。目的が異なれど、目指すものは同じだった。

そして今作。グレイはエル、すなわち過去との決別。レノはこの先未来、自ら選択するという意志を持つこと。それぞれの決着を迎えた。レイルロア全体の締めくくりとしてはレノがメインで活躍していたが、むしろレノ以外あまり活躍してない…。騎士団長様は現れたと思ったらすぐやられて消えたしな…?

今作においてラスボスであるワストアは、一見レイルロア全体を脅かすように見えたが、レノの成長を促す程度の敵のように思えた。要するにしょぼい。もはや3rdEyeの代名詞でもあるダブル主人公が、どんなかたちにせよ同じ終着点ではなかったところがかなり違和感を覚えた。というか、今作はダブル主人公が旧知の仲という今までにない設定だったのに、それもさほど活かされていない。もう少しダブル主人公の絡みや略奪者としての過去(特にレノ)を見てみたかった。

他ヒロインに関しても、魅力的なキャラクターだがエピソードとしては弱い印象。特にイースラとミリアリスはさっぱりしてたな。

【総評】

ストーリーの決着に関してはキツい評価した気がするが、やはり3rdEye、最後までやりきれるような面白さは維持されていたように思える。日常シーンの会話はテンポよく面白かったし、戦闘シーンといいバランスだったと思う。

イースラのおっぱいもっと拝みたかった!!!!!!!!!!